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液体シリコン成形プロセス詳解です

著者: 公開日時:2026-06-25 クリック数:

シリコン製品のカスタム加工において、液体シリコン成形は非常に重要なプロセスです。異なるプロセスと材料の選択は、製品の品質とコストに大きな影響を与えます。本稿では液体シリコン成形のプロセスを詳しく解説します。 **液体シリコンゴム(LSR)の基礎** 液体シリコンゴムは、白金触媒による付加反応で硬化する2液混合型の液状シリコーンです。主成分はA剤(ベースシリコーン+白金触媒)とB剤(ベースシリコーン+架橋剤)で構成され、両者を1:1の比率で混合することで硬化反応が開始されます。 **液体シリコン射出成形のプロセスフロー** 材料準備 → 計量・混合 → 射出 → 硬化 → 脱型 → 後処理 **各工程の詳細** **1. 材料準備** - A剤とB剤をそれぞれ適切な温度(20〜30℃)で保管する - 使用前に材料の有効期限と外観を確認する - 着色剤や添加剤を必要に応じて準備する **2. 計量・混合** LSR成形機では、A剤とB剤を1:1の比率で正確に計量し、スタティックミキサーで均一に混合します。 - 混合比の精度:±1%以内 - スタティックミキサーは20〜24エレメントが推奨 - 混合不良は硬化不良や性能低下の原因となる **3. 射出工程** 混合された材料は、コールドランナーシステムを通じて金型キャビティに射出されます。 射出条件の目安: - 射出圧力:50〜150MPa - 射出速度:適宜調整(製品形状による) - 材料温度:20〜40℃(コールドランナー内) - 金型温度:140〜200℃ 射出工程のポイント: - 低速から開始し、徐々に速度を上げるとガス抜けが良くなる - 射出量はキャビティ容積の105〜110%が目安 - ゲート位置とサイズは充填パターンに大きく影響する **4. 硬化工程** 金型内で加熱され、材料が硬化(架橋反応)します。 硬化条件の目安: - 金型温度:160〜190℃(標準) - 硬化時間:製品肉厚1mmあたり10〜20秒 - 金型温度の均一性:±5℃以内 硬化の判断: - 十分な硬化時間を確保する(過剰硬化での性能低下は少ない) - 硬化不足:ベタつき、強度不足、圧縮永久歪みが大きい - 適切な硬化:製品に十分な強度と弾性が備わる **5. 脱型工程** 硬化後、金型を開き、製品を取り出します。 注意点: - 製品がまだ高温のため、取り扱いに注意する - 自動取り出し装置(ロボット)の使用が一般的 - 金型表面の離型性が重要 **6. 後処理** 1. バリ取り:製品のバリを取り除く 2. 二次加硫:必要に応じてオーブンで加熱処理(150℃×1〜2時間) 3. 品質検査:外観、寸法、物性検査 **二次加硫の効果** - 圧縮永久歪みの低減 - 引張強度の向上 - 伸びの向上 - 揮発性物質の除去 **金型設計の重要ポイント** 1. **収縮率の考慮** - LSRの収縮率:2〜3.5%(製品形状やプロセス条件により変動) - 金型設計時は収縮率を見込んだ寸法設定が必要 2. **ゲート設計** - ピンポイントゲート、サブマリンゲートが一般的 - ゲート断面積は製品サイズに応じて適切に設定 3. **排気設計** - 排気溝の深さ:0.01〜0.02mm(LSRの粘度が低いため特に重要) - 真空排気システムの採用が効果的 4. **温度制御** - 金型温度の均一性が製品品質に直結 - 多点温度センサーとPID制御の採用 **まとめ** 液体シリコン成形は、精密なプロセス制御が要求される成形方法です。材料の混合比、温度管理、射出条件の各パラメータを最適化することで、高品質なシリコン製品を安定して生産することができます。
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